死刑判決

光市母子殺害事件に思う


今回の死刑判決で本村さんのコメントは本当に立派でした。
劣悪な環境に育った少年とはいえども、若き人妻を殺してから犯し
その幼児まで簡単に殺したことは、到底許されるべきことではありません。

キリストは、目には目を、歯には歯を、と教えています。
復讐ではなく、それ以上のものを奪うなということです。
命を奪えば、命で償う これが神の前での公平な裁きでしょう。

それにしても、弁護団の責任こそ問われるべきでしょうね。
偶然、手が子供の首にかかり亡くなった、肉体回帰説に従い押入れに入れたとか、
これが人を殺した「死」に対する応え方でしょうか?
とても真面目に向き合っているとは考えられません。
死刑廃止のために利用しただけです。

愛しき妻を殺され死姦され、子供を殺された情景を
本村さんは一生夢に見てうなされ続ける苦しみを背負い生きていくのです。
それについて、彼らは何も語らず、被告も謝罪してもいない。
少年は1審判決の後、友人に手紙を書いてます。
もう誰も僕を裁けるものはなく、しばらくしたら世間に復活する・・と。
全く反省すらしていないのです。少年法で守られると・・。

本村さんは泣き寝入りすることなく、いつも雄弁に語り、
被害者の人権こそ優先すべきと世論を動かし、法改正にも結び付けました。
また、全国の被害者組織をも立ち上げました。
本当に立派な人です。

そして、勝者はいない。
ただ、命には命を以って償うもの。
これから生きている間に立派に生きて立派に死んでほしいと・・・。


死刑は残酷です。
皆、人が人を裁くことを望んではおらず、まして殺せとは・・。
しかし、愛しき者を殺された憎しみ、悲しみを消すことは出来ません。
死には死を、これが公平さだと思います。
それでも、奪われた悲しみは永遠に消えません。